うまい店の法則



bonjour!!
ワタクシは今パリにおります。


今日ね、アントワープのブルジョアな店でシルクのドレスなんぞを購入して(いったい誰がこの作品を購入して頂けるのであろうか??)ブルジョアな気分だったものだから、いつも良く行く、お洒落で安くてうまいカフェに向かったのだけれど、そこは休みであった。

どうしようかな?と思って歩いていると、新しく出来た大きなお洒落カフェが目について、値段やメニューも出てないのに、ついつい入ってしまった。(ブルジョアな気分だったから)

で、ランチのメニューを見たら、サンドイッチかサラダかパスタだったので、ベジタリッシュパスタというものを頼んでみた。
不味かった。しかも高かった!! 1500円位した

なにこれ?どういう味かというと、カップラーメンの麺にトマトソースで味付けした野菜、(もやし、たまねぎ、ズッキーニ、コーン、ピーマン、しめじ、しいたけ、にんじん、ほうれんそう)が入っているような感じ。
しいたけの香りとトマトソースは全く合いません。(もやしも)
ほれ、お洒落なカフェだから、ちょっと東洋風にしてみたんじゃないの?
食べ物の平均レヴェルの極めて高いベルギーだと思って、甘く見ていた。
旅先で安くておいしいものを食べる為の法則を全て破っていたからね、しょうがないんだけどね。

その法則とは


1,メニューと店をみて、いかにもうまそうな所にする。(スープがメニューにあるところの方が大体うまいことが多い。良い出汁とっているからね。)
それから、メインの通りから少し離れた所にあって、3人位でやってる小さめで小ぎれいな店ならなお良い。

2,混みすぎてない所を選ぶ(混んでる所は大衆向けなので、たいがい味付けが濃いか、又は大味だ。作り置きっぽいものも多い。)

3,イタリア以外でイタリア料理をたべてはいけない(特にパスタは不味い)イタリア料理がうまいのは日本とイタリアだ。

これらの法則を全て破ったのだから不味いんは当然といえば当然だった。

これらの法則には意味らしきものがやはりあって、それは...

1,メインストリートの店がたいしてうまくない確率が高いのは、家賃が高い=利益を多く上げなければならない=素材に金がかけられない+忙しい=優秀なシェフがやめていく=まずくなるというシステムが働くからである。
けれども、ミシュランで星をとるような有名店になると、勝手に優秀なスタッフが集まってくるので、この限りではない。

一方で、優秀なシェフが独立する場合は、多くの場合お金がそれ程あるわけないので、裏通りにお店を構えることになる。
裏通りにあれば、おいしくなければ人はやってこないので潰れてしまう。だから裏通りの店の方がおいしい確率が高いのである。
もっとも、裏通りにもよくこんなのでやっていけるよな、というようなひどい店も結構あるわけだけど...

3,イタリア料理の店の多くがまずいのは、10数年前の日本と同じでアルデンテ革命が起こっていないためと思われる。
いまだにピザとかファストフード的なものから抜け出せないでいるような感じがする。

以上、パリからの報告でした。

NEXT TRAVELL

LIFE CONTENTS