戦争をやめさせるために、そして日本政府の退陣要求と方針撤回のための提案

今朝、ブッシュ大統領が、イラクが48時間以内に完全に武装解除しなければイラクを攻撃することを明言した。

おそらく、今、僕等は第二次世界大戦から後の、冷戦の崩壊をも上回る程の最もドラスティックな価値観やパワーバランスの転換点に遭遇しているのかもしれない。

このところ、軍事関係の本を大量に読んでいたのだけれど、確かに軍事に関して何もわかっていないのに、平和を語るのは絶対におかしいと思う。

「孫子」も「マキャベリ」も「クラウゼヴィッツ」も、統治の仕方とか秩序を築くとか戦争に勝つという方法論、各論に対しては正しいと思う。

即ち、圧倒的な軍事力で、出来るなら戦わずして勝つということ。

圧倒的な力で秩序を守ること。戦闘以外の部分が重要なこと、等々

アメリカの現在の戦略も、それなりの理論、論理的な判断に基づいていることも理解した。

だがしかし、軍事関係の本を読んでいるうちに、何か、この人達が根本的な間違いを犯しているような気がしてきたのも事実だ。

それはうまく説明できないのだけれど、「もっと根本的なこと」だ。

人はなぜ戦うのか??

とか、正義とは何なのか??

とか、幸せな生活を得るためにはどうしたらよいのか??

とか、どのようにすれば他者とよい関係を築いていけるのか??

自分が他者を憎んだり恐怖を感じたりするのは、いったいどこからきてるのか??

とかそういう問題だ。

(詳しくはオウムはなぜサリンを撒いたのか?あるいは2元論の考察を参照してほしい)

アメリカが20世紀を支配することが出来たのは、彼等の生活が世界中の人々にとって魅力的に映ったことにある。

彼等の生活(物質的に華美な生活。そのイメージは主にメディアによってもたらされた)に憧れて、みんなが目指したからアメリカ中心の世界が築かれたのだと思う。

けれど、環境問題や資源エネルギーの問題など、20世紀のアメリカが産んだ物質主義的な世界観は、様々な問題を発生させ、時代にそぐわなくなってきている。

今度のイラク攻撃の問題で、世界中のほとんどの国は「アメリカによるイラク攻撃に反対した」

アメリカの側についたかに見える日本やスペインでも、世論調査によれば国民の80%は戦争に反対している。

イギリスにしても戦争賛成派のブレア首相が退陣に追い込まれかねないほどの反対があるという。

これはどういうことか??

アメリカ型のやり方 資源の多消費やグローバル企業への富の集中化=利益誘導や一国主義やその他もろもろの独善的なアメリカのやり方が、いいかげんうんざりしてきたことにあるのだと思う。

つまりアメリカが調子にのりすぎだということだよね。

もう憧れないし、追随したくもないと多くの人が思いはじめている。

世界中がアメリカに「ノー」と言いはじめている。

アメリカ人以外の全世界の多数派がアメリカのやり方に「ノー」と言ったわけである。

アメリカはアメリカの「国益のため」に戦争をするけれど、アメリカ人以外は、その国益の追求が迷惑なのである。

アメリカの為には有効だけど、他の国にとっては「迷惑」

実は昨日、「困った人に困らせられない法」という本を借りてきたのだけれど、それによるとアメリカは迷惑な人のタイプとしては「戦車型」ということになると思う。笑

その本のこの手の人に対する対処方は...

この手の人(国)は仕事をはやく片づけたいから、それにまず同調(融和)することである。

そして全部言いたいことを喋らせてから、相手の言ったことを短く簡潔に反復して、こちらが理解したことを解らせ、相手の目をじっと見つめて毅然とした態度で発言するのである。

では、わかりやすいように具体的どう発言すればよいのかここにに書いてみよう。

「私達は平和を、民主主義、そして自由を望んでいる。

そしてサダムフセインのような恐怖で民衆を押さえつけるような独裁者を本気でなんとかしたいと思っている。

(まず融和の法則)

そのためには、まず、フセインのような独裁的な恐怖政治の問題とイスラム全体の問題を切り離して捉えることが重要だ。

フセインに自分のしでかしてきた悪行をイスラムの聖戦と結びつかせたり、反アメリカの感情と結びつかせてはならない。

そうすることでフセインの側に「正義」が産まれかねないし、イスラム全体を相手にすることによって事態はより悪化することになると思う。

つまり、アメリカが、特に国連の決議なしで単独でイラクを攻撃することは、フセインのしてきたことをイスラムの聖戦や反アメリカの世論にすりかえさせる絶好の口実を与えることになってしまう。

だから、今アメリカに国連決議なしで単独に攻撃されると世界全体が困る。

フセインは他国を侵略したり国連の条約を無視した犯罪者であるから、捕まえて国際法廷の場で処置すべきだ。

それは国際法上可能なはずだ。

その上で、核査察を行って、核や大量破壊兵器を処理すればよい。」

国連は(日本政府も含めて各国は)アメリカに対してこう発言すべきなのだと思う。

なぜ、みんなこのような当たり前の理屈を言わないで、ただ戦争反対とか賛成とか言っているのか不思議だ。

一方でフセインも「困った人」だ。

イラクの人達のかなりの部分の人達がやはり困っていると思う。

だけど、その「困った人」のために困らされている人を爆撃で殺すことは「実に困ったこと」ではないか??

さらに言えば、そのことがイスラムの人達の怒りにふれて、全く関係なく生活を営んでいる人々に「テロ」という形で死や恐怖をもたらすとしたら、「もっと困ったこと」になりはしないだろうか??

「困った人」に対処する方法、それはコミュニケーションによって相手を内側から変えていく以外にはない。

フセイン氏にとって本当に必要なのは、彼が本当に信頼して話しができる友人やカウンセラーや精神科医なのだと思う。

もし、みんながこの人達を「見てみないふり」をしたり「感情的に攻撃」したりすれば、状況はますます悪化するだけである。

もしも、どうしても手に負えないようなら、そこには法がある。

僕等は法の判断にまかせることが出来る。

フセインのような「困った人」には脅しは通用しないことは歴史が証明している。

なぜなら彼等はそこにある現実を曲げて自分の都合のよいように解釈できる特殊な能力を持っているからである。

(攻撃をうけて瓦礫の山になってしまったとしても、我々は勝ったと思いこむことが出来るような特殊能力。)

これは、ヒトラーも身に付けていたし、戦時中の日本軍も身に付けていたし、オウム真理教の麻原も身に付けていたものである。(そしておそらく金成日も...)

このような人に対して「最後通告」をしてみても反省したり降参したりするはずがない。

なぜなら、彼等は本気で勝てると思っているからである。

だから、このような「困った人達」が行う「瀬戸際外交」に脅しや最後通告で対応すると必ず戦争に突入してしまうのである。

そのような間違った判断を下して突入してしまった第二次世界大戦不毛な戦いのように、今回も世界は

不毛な戦いを行うのだろうか??

日本政府は「アメリカを支持する」ことを明言したけれど、これは残念ながら致命的に誤った選択であることは歴史が証明することになると思う。

これで日本はイスラムのテロ組織に狙われる可能性が出てきたし、アメリカが北朝鮮に対して強硬な姿勢をとった際(今回のイラク問題のような)に戦争を止められずにとばっちりを受ける可能性が強くなった。

日本政府は北朝鮮の核の恐怖をさかんに強調してきたが、追いつめられていない北朝鮮のような小国が日本に核攻撃をしかけてくるはずがない。

なぜなら軍事力が日本と北朝鮮では大人と子供というか日本と九州くらい違うからで、北朝鮮には全く勝ち目がないし、何のメリットもないからである。

一方でアメリカが今回のイラクのように北朝鮮を追いつめた場合は、まず間違いなく戦争状態に突入するだろう。

そうなったら、米軍基地を抱える日本には核攻撃さえあるかもしれないと考えるべきである。

このようなことを考えると、今回の日本政府の対応は最悪のものであり(しかも日本国民の80%の反対を押し切っての対応だ)、従って僕は小泉政権の48時間以内の即刻退陣と、政府の対応の変更を求める。

これは感情論ではなく「日本の国益のため」である。

...と、言うのが正論なのではないかと思いました。

このウェブを見た方は48時間以内の戦争を止めるための最大限の努力をお願いします。

残念ながら、戦争に突入してしまいましたが、出来るかぎりのことは何かを考えて、これから行動してゆきたいと考えています。

戦争後日談

実にあっさりというか、最初思っていたくらいの早さで戦争は終結したみたいだ。

でも、僕はその場にいたわけでは無いので、実際には、そのあっさりと思えるものがどういうものだったか?ということを知るすべをもたないし、そのあっさりと思える中で傷ついたり亡くなったりした人も沢山いるのだと思う。

その後どのように世界がなっていくのは解らないけど、一つだけ言いたいことは「戦争よりもサッカーを」ということです。

ドーハの悲劇の時に日本中を悲しみの海に突き落としてくれちゃったイラク代表のサッカーチームだけれど、サッカーでの闘いは何度でも!!

それがスペクタクルであるほど、追い込まれた絶望的な状況さえも、それを生きる喜びに変えるもの、それがサッカー。

闘いはサッカーで解決しよう!!

TEXT by gento.m.a.t INTERACTIVE WALLPAPER PROJECT www.int-wp.net

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