CONFEDERATIONS CUP 2001
JAPAN VS BRAZIL


行って来ました鹿島スタジアム!!
まず初めに言っておきたいのですが、鹿島市のワールドカップを迎える準備というかホスピタリティーというかスゴイです!!
至る所に配置された人、看板、交通情報、シャトルバス、駐車場。
高速の入り口の自動発券機には、さりげなく人が配置されていて、渋滞を防いでいる。
高速道路のパーキングエリアの売店は特別に夜まで空いているし、臨時のトイレまで増設されていた!!
あらゆることを想定して、本当に町をあげてワールドカップを成功させようとがんばっていると感じた。
きっと成功する鹿島のワールドカップ!!
この街には本当にサッカーの文化が根付いてきたのだなとちょっぴり感動する。

さて、例によってメンバーから。
GK 都築
DF 上村 松田 服部
MF 波戸 伊東 明神 中田英 小野
FW 鈴木 山下

勝ちにきてるな、そんな印象を持ったメンバー。
主力を休ませる試合、そんなイメージがあった割に、小野と中田英を先発で起用してきて(藤田かと思った)前の試合で2ゴールをあげた鈴木を使うなど、予想以上に積極的な布陣だ。
そんな中で初代表の都築。
試合前の練習の時にスゴイ緊張してたので、こりゃ都築が先発だ。大丈夫かな?と思ったのだけれど(何しろワタクシの席がゴールキーパーの真裏の席で手に取るように見えるので)
試合開始のファーストタッチのバックパスをいきなりミスキック!!サポーター達の動揺をかったけれど、試合が進むにつれて良い動きになっていって、何度か決定機も止めた。
ホッと一安心。
ま、あくまでも川口の控えと思うけど...
やっぱり川口はスゴイ。

そして試合の方なんだけど、思ったのは小野と中田英は本当にうまいな、ということ。
1.5線級のメンバーを組んできたブラジルは、小野と比べるとまるで大人と子供というか、J1とJ2位のレベルの差があって、小野は半ば遊びながらボールをキープし、ボールをまわしていた!!
準決勝もあるので、前半だけで退いたけれど、小野は強烈なインパクトを与えてくれたと思う。
つまり、ブラジルの1.5線級のメンバーよりはるかに上手いということで、本当はブラジルとかサッカー大国へのコンプレックスなど必要ないのだ。
足りないのはテクニックでは無いものなのだと思う。
それは個人を組織をコントロールする力であったり、順応力や環境の変化に対応する力であったりする。
そういうのは異なる環境に身を置いて身に付けていくしかないもので、経験を積むことでしか得られないので、小野には2006年のためにも、世界の一流の選手と試合をしていって欲しいと思う。
あんなにうまい選手は恐らく世界に数人しかいないと思う。

他の選手の特に負けてなかったので、この位のレベルの相手なら充分やれるという手応えを誰しもが掴んだのではないかと思う。

ただし、ディフェンダーの力は大分違うと思うけど...

立ち上がりからブラジルは鈴木を徹底的につぶしにきていた。
それがブラジルのマリーシア(ずる賢さ)なのだろう。
でも、鈴木はけっして当たり負けしてなかったし、ボールもキープ出来ていた。
休ませるために前半だけで退いたけれど、激しいマークにも充分通用することを示してくれたように思う。

鈴木と小野のいた前半はほぼ互角の展開だったけれど、山下のワントップになった後半はかなりおされていた。
やはり、山下にワントップは無理。
ボールをキープ出来ない。
たまらず中山を投入。
後半15分と早い時間で交代枠を使い切ってしまった。
こうなるともう、選手交代でエネルギーを注入することは出来ない。
でも、この苦しい状況の中、選手達はよく乗り切ったと思う。
特に、前線から激しいプレッシャーをかけ続けた中山と森島、相手の攻撃を身体をはって止め続けた明神は素晴らしかった。

そうして0対0で試合は終わり、日本は1位通過を決めて準決勝は横浜でオーストラリアと対戦することになった。
言うことのない結果と言えるだろう。

しかし、日本が無失点で守り切れた要因の一つに、ブラジルのシュートの精度の低さがあることは明かだ。
全然枠に飛ばないのである。
これがあのブラジルか?
本当に強い相手とやって欠点を修正したい日本にとっては、ちょっと食い足りない相手だった。
オーストラリアにはきちんと勝って、決勝はフランスともう一度試合をしたい。
その時に日本の今の実力がはっきりするだろう。

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