asia cup review/アジアカップレビュー



結論からいえば、日本はすごく強くなっていた。思っていたよりも、もっと...
これはオリンピックで早めに負けたということが大きく影響しているみたいだ。
オリンピックのメンバーを多く組み込めたから、A代表もうまく機能することが出来たということだろう。
そして、この大会を制することによって、若い世代とベテランとの融合が完全に進んだといっていいだろうと思う。


前に北澤についての考察でも述べたように、森島のように運動量豊富に動き回る選手が日本の組織に不可欠だということは、この大会の内容と結果で証明されたのではないかと思う。
森島がトップ下に入った方が、中田がトップ下でプレーしていた時の日本代表よりも明かに強かったでしょう?
これだから組織というのはおもしろいのです。
一番良い選手を組み合わせれば良いというものではない。
組み合わせには然るべき理由があるのですね。


後、凄かったのは名波で、本当に調子の良い時の名波はスゴイです。
今回は休み明けということもあり、体調が良かったらしく、スゴイプレーを連発していた。
けれど、彼がイタリアに行って一皮剥けたかどうかは、どうかと思う。
以前に磐田に居たときも、調子の良い時はこれくらいのプレーはしていたはず。
アジアのレベルでは彼が格上なのは当然で、問題はもっと強い所とやった時にどうか?ということだ。
イタリアに居た時は、こういう人を馬鹿にしたようなトリッキーなプレーとか全然出なかったものねえ。
来年はいよいよヨーロッパの一流国と試合をするので、彼が本当に成長したのかどうか解るはず。


小野伸二は70%位の出来で、久々に小野らしいプレーを見せてくれて、とてもうれしい。


西澤と高原は本当に成長したと思う。
もう世界レベルである程度やれるのではないかと思う。


稲本と明神も相変わらず良かった。


ディフェンスは世界レベルとはいかないけれど、ゴールキーパーの川口は間違いなく通用すると思う。
ここぞという時の集中した川口は本当にうまい。
決勝戦は川口のおかげで勝ったようなものである。
やはり、ワールドカップでは川口を使った方が良いのではないかという気がする。
大したことのない試合では、考えられないようなポカもするのだけれど...


後、最大の収穫は日本の来年のスケジュールで、大陸別チャンピオンが競うインターコンチネンタルカップに出れるのと、イタリア代表とも試合をするらしい。
日本はワールドカップ開催国でもあり、かなり強くなってきているので、強い国との試合も豊富に組めることになりそうだ。
今、日本に足りないのは強い相手との試合経験で、こういう試合をどんどん組んでいけば、もっともっと強くなると思う。

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