WHAT'S int-wp
はじめに / INTERACTIVE WALLPAPER PROJECTとは何か?について

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INT = INTERACTIVE (双方向制、相互作用)

INTERNATIONAL(国際的な)

INTELLECTUAL(知性的な)

INTEGRATED(統合)

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WP = WALL PAPER(壁紙)

WORLDWIDE PHIROSOPHY(世界中の哲学)

WELL AND PEACE(ちょっと良くて平和)

WEB PROJECT....

...と、いろいろこじつけられる訳だけど(笑)

こんな思いで始めています。



INTERACTIVE WALLPAPERを始めて3年が過ぎた。
自分でもそれを始めて、いったいどのような事が起きてゆくのか判らなかったけれど、科学(哲学)と芸術と生活を結びつける21世紀のルネッサンスを目指すという大風呂敷を拡げてそれは始まった。

最初は文字通り孤独な作業に終始せざるを得なかったけれど、イヴェントをやったり、ショップを始めたりして、少しずつだけれど様々な人達と知り合うことになった。
熱い気持ちを持って何かを表現しようとしている人や本当に大切なものを探している人。
みんなそれぞれ様々なことについて掘り下げて知ろうとしてたり表現しようとしている人達だと思う。

そんなおもしろい人達を知り始めて、今何かが少しずつ動き出し始めているのを感じる。
そろそろ、次のステップへ移る段階に差し掛かってきている気がする。

だから、もう一度基本に立ち返ろうと思う。


僕が、自分達が生きているこの世界をもっと深く広く本質的に知ろうと考え始めてから10年あまりが経った。

その間に読んだ本の数、千数百冊。
渡欧すること十数回。
訪れた国、アメリカ、カナダ、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、デンマーク、フィンランド、イギリス、アイルランド....

いささか偏っているのは承知している。
聞いたCDの数...千数百。
食べた食事の回数3650X3あまり。
訪れた美術館の数...百数十。
見た絵画の数...数十万点。
訪れたショップの数...天文学的  等々


何かわけのわからない衝動にかられて直感的に前に進んできた。
そうして様々なことを知ろうとしながら、でもどれだけのことを理解出来たのかは解らない。
けれども、今それらのことを現実的に繋げていく作業に入りたい。


具体的に言えば、ものごとの本質をカタチに表そうとしている人達やそれを知ろうとしている人達のネットワークを作ることだ。
そして共に現実的に成長することだ。


このプロジェクトは哲学的だし芸術的だし、純粋に善を目指す人達や感じやすい人達にある種の求心力を持ってしまうかもしれない。だから、これがカルトやあるイデオロギーの温床にならないように、なぜカルトやイデオロギーが過激な行動に走るのか?を本質的に考えたページを設けてある。
できれば参照していただきたい。


このプロジェクトの目的は、一つには、とてつもなくスゴイ芸術を創り出したい、見てみたいということにある。
フランダースの犬で主人公のネロが死ぬ程見たいと願うルーベンスの絵「キリストの降架」のように、それがあるから生きていけるのだというような。




わけもなく芸術が好きだ。
でも多くの場合、というかほとんどの場合、芸術で生きていくのは不可能に近い。
なぜなら、それは生活必需では無いからだ。
けれど、僕等は「パンのみで生きるにあらず」などという言葉があるように、芸術のようなものがあるから生きてゆけるのだということが間違いなくあるのだということも、また思う。
では、芸術家になることが目的なのではなくって、本気で芸術で生きてゆくためにはどうしたら良いのだろう??本当に心の底から感動出来るようなスゴイもの(こと)を作りあげるにはどうすれば良いのだろう??ということを真剣に考えていったら、ありとあらゆることが必要なのではないか??という思いがしてきた。
そんな混沌の中から産まれた秩序がINTERACTIVE WALLPAPER PROJECTである。

INTERACTIVE WALLPAPERウェブでは ART, IDEA (哲学)、FASHION ,LIFE ,TRAVELL, SOCCER (スポーツ)
という項目があり、それぞれの項目が他の項目の本質を引き出し、相互作用したり変容したりして動き出すことを目的としたプロジェクトを行ってゆく。

例えば科学の最先端のアイデアや思考をより深く知る鍵が、サッカーの中に見ることが出来たりする。
そうした様々なものごとを知り、本質を探り、行動したり、人や自然と知り合っていくことで、このプロジェクトは本当に動き出す。

ルネッサンスや17世紀のオランダ絵画のような途方もないレヴェルの美が産み出される時、科学や思想や宗教や商業や生活習慣まで含めた大きな転換が行われている。
ある意味、それら全体の大きな流れが途方もないレヴェルの美を産み出しているのだと思う。

21世紀に突入して僕等が出会っている転換は、その当時の転換と比べても遙かに高いレヴェルの転換であるのかもしれない。
コンピューターやネットワーク、バイオテクノロジーやロボット技術など、かつて人間が行ってきたレヴェルとは違う次元の世界が産まれつつある21世紀。
僕はそんな21世紀が産み出す途方もないレヴェルの美が見てみたい。
けれど、同時にそれらが産み出すかもしれない途方もない害悪についても、また考えなくてはならないと考えている。


僕の敬愛するデザイナー、エンツォマーリは言っている。「プロジェクトとは生と死の問題」であり、
デザインとは「世界を知る為の行為だ」と。

僕達が関わる全ての行動は、その行動によって世界を形作っている。

デザインとは何か?とかプロジェクトとは何か?と考えていくと、そのことを考えていかざるを得ない気がする。
僕達は感覚的にこれが良いとか悪いとかという風に感じて様々な選択をしている。
これがもっとも基本的なことで、ここから離れたデザインやプロジェクトは絶対に失敗だといえると思う。


ふつう、人間に1秒間に入ってくる情報は1100万ビットくらいあるらしい。
そして、その莫大な量の情報から僕等が意識できる情報は、最大でたったの40ビット程度であるらしい。(しかもそれはあくまで最大値であって、通常は10ビット以下!!)
だから、意識よりも感覚の方が遙かに多くを知っていることは間違い無い。
ただ、その良いとか悪いとかいう感覚が何処から来ていて、何をもたらすのかを考える時に僕等がとる行動は、それらを知らない時とは当然変わるはずだということも思う。

おそらく世界は個の選択と全体からの秩序という2つの方向性のバランスで出来上がっている。


僕等は時に、あまりにちっぽけな存在であり、自分が何をしたところで何も変わりはしないと思ってみたりもするし、実際そいうことも多いと思う。ある全体からの大きな流れの中に個がいる時、それはとても無力な存在のように思えてしまう。
しかし、その全体の大きな流れと個は無関係ではなく、個がとった行動が全体を形づくっているのだし、ある閾値(液体が気体に変化する時のような相が変わる値)の周辺でとる個の行動は、その個の行動が世界を大きく変えてしまうだけの力となることを物理の法則から知った。
それを知った時に、個は全体を批判するだけでなく(それがもちろん、一番楽な行動なわけだが)、今、個がもたらす行動の意味や時間的な意味や結果を考えながら行動してゆきたいと思った。


それから、本当にスゴイこと、芸術的感動だけでは無くって、もう一つの目的は、生活をより豊かに、日々おいしいものや美しいものを見たり聞いたりして、なんかいい気分になりたいということにもある。

それらを可能にしたり続けたりするために日々の選択を考えていったり、行動していったり、いろいろなものを作っていったりして、「なんかいい暮らし」を実現していきたい。

20世紀に環境破壊や環境汚染や人口爆発が進行して、人間というのがもはや地球にとって邪魔な存在に過ぎないのではないか??という気分が少しずつ進行しているのかもしれないけれど、もう一回、人間て案外悪くないんじゃないか?素晴らしい部分もあるのではないか??ということも見てゆきたいと思う。

出来るなら、街には老人や子供が安心して遊べて、でもなんだか新しくてスゴイことが動き出している、そんなワクワクした気持ちで過ごしたい。
でも、そういうふうに笑って過ごすためには、きっと果てしなく大変な難題をいくつも克服していかなければならないだろうと思う。


思想は正しかったけれど、現実は悪くなったみたいのは嘘だと思う。
歴代のカリスマ達の果てしない理想の希求によって(ヒトラーやスターリン、毛沢東 等々)多くの罪の無い命が失われてきた。
それはきっと彼等や彼等を支持する人のあり方が根本的に間違っていたり、間違った方向へ進む根本的な物理法則みたいなのが働いた為なのかもしれない。

僕は理想を追い求める。けれど、本当に実現できるのは、理想と現実の狭間に垣間見える一瞬の美なのかもしれない。
そういうものに触れようと努力している時、人は幸せを感じるのかもしれない。


でも、変えていこうとすること克服してゆくことへのモチベーションこそが、ちょっといい未来を産み出してゆくのだと思う。

それが21世紀のルネッサンス(人間復興)だ。

そんなわけで、様々なプロジェクトが動きだします。

お楽しみに!!


text by gento.m.a.t by INTERACTIVE WALLPAPER PROJECT
www.int-wp.net



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