日本対ノルウェー

3対0の完敗。



予想以上にノルウェーが強かったというのもあるし、日本代表のコンディションが悪かった(特に中田英)こともあり、いいところなく敗れてしまった。

もっとも深刻な問題は、ディフェンスの動きやパスコースがいとも簡単に読まれていたことで、日本代表が多用しているオフサイドトラップを破る方法をものの見事に実演してくれた。



ここ数試合でとてもよく目についた危険な場面。
ゴール前のフリーキックでオフサイドトラップを仕掛け損ねて大ピンチになる場面。
ハーフェーライン付近ならともかく、ゴール前のオフサイドのかけ損ないは即ち失点を意味する。
無理なオフサイドトラップは慎むべきだ。
もう完全に研究されている。

ロングボールを放り込まれて足の速い選手に走られた時の対応。
テクニックのある高速ドリブラーに抜かれた時。
オフサイドトラップを利用した2列目からのフリーランニング。
日本代表の弱点は見えている。



正直言って、宮本と中澤のコンビでのディフェンスはきつい。
中澤は宮本の指示にきちっと対応しきれていない。
しかし、なぜ対応しきれないのか?というと、宮本の1対1がこころもとないからで、そのカバーに廻らざるを得ないから、ラインの上げ下げに対応しきれないところが出てきちゃうのである。
あれこれ考えたりしている余裕は無いように思える。

けれども、相手の選手やボールを一番止めているのは他ならぬ中澤なのだった。
これが皮肉な所で、日本のように組織的な守備を崩すのは個人の技術やスピードや高さであったりする。
それを止められるのは中澤のような身体能力の高い選手なのだ。

恐らく、このような身体能力と技術の高いスピードのある攻撃を押さえるには、どこかでラインをブレークして身体能力で1対1で立ち向かうのが必要になる。



そこで本番のベルギー戦の布陣だが...
筆者の選ぶのは、中田浩、松田(森岡)、中澤のスリーバックに、波戸が右か左のアウトサイドで守備に加わるというものだ。
これなら1対1でもスピードでも負けないと思うのですけど、いかがでしょうか??

攻撃に関しては選手の疲れが取れればなんとかしてくれるはず、です。
ただ、今回のように相手ディフェンスに引かれて守られてしまった場合は、森島や本山のようなドリブラーがつっかけていってファウルをもらってフリーキックでなんとかするというのが、最も点が取れそうな選択だと思いますね。
なんといってもフリーキッカーなら充実しているから。



今日のような相手と対戦する場合、時間帯によってはディフェンスラインをあえて下げて(フォワードのラインも)相手を前に引き出してから攻めるといったことも必要なのではないだろうか?
(もっとも相手に先取点をゆるすとそういうことも難しくなりそうだけど)

ワールドカップまであと2週間。
もう欠点は出し尽くしたよね!?
...まだあるかな??...

筆者の選ぶ代表23人

GK 川口、楢崎、曽我端

DF 中田浩、森岡、松田、宮本、中澤、服部

MF 小野、戸田、稲本、波戸、中田英、三都主、中村、名波、市川、森島

FW 柳沢、鈴木、中山、本山


予想される23人

GK 川口、楢崎、曽我端

DF 中田浩、森岡、松田、宮本、中澤、服部

MF 小野、戸田、稲本、波戸、中田英、三都主、中村、明神、市川、森島

FW 柳沢、鈴木、西澤、久保

...と、いったところでしょうか??

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