日本対チュニジア戦
ついに決勝トーナメント進出が決まる!!
今、ワタクシの頭の中には日本代表チームが歩む未来のシナリオが渦巻いてます!!
はっきり言います!!
完璧なお膳立て...
今、横浜国際競技場が、決勝の地が視界に入っています。
最強の優勝候補、アルゼンチン、フランスの2強が敗れた今、日本が決勝トーナメントで当たるチームは、初戦がトルコ。
準々決勝がセネガル対スウェーデンの勝者です。
トルコは強いチームだと思いますが、勝てない相手ではない。
セネガル対スウェーデンはスウェーデンが勝つと思っていますが、いずれにしても、選手層が薄いのでベスト8くらいまで進むと怪我人や累積警告や疲れが気になってくるものと思われます。
特に、予選リーグで快進撃を演じた北欧系のチーム、デンマーク、スウェーデン、イングランドは、どこかで暑さがこたえてくるでしょう。
今、最強と思われるパフォーマンスをしているブラジルですが、その当たる組み合わせはかなりやっかいです!!
前回大会も、ブラジルは予選リーグでノルウェーに敗れ、デンマークに互角の戦いを挑まれからくも勝ち上がった経緯があります。
ブラジルの一番苦手なタイプ、それが北欧系の身体がでかくて強くて、ディフェンスがやたら強くてロングボールを放り込んでくるスピードのある相手です。
それがどういうわけか、都合のいいことに、ブラジルの苦手な相手がずらりと並んでしまいました!!
日本も苦労したベルギー、そしてアルゼンチンやフランスを倒したジャイアントキラー、イングランドとデンマークの勝者が準々決勝の相手です。
ワタクシ的にはなんとなーく、ベルギーに手こずり、延長戦の末にようやく下したブラジルがイングランドをうち破って勢いに乗るデンマークに敗れるような予感がしています。
(ま、あくまで予感ですが...)
日本は、トルコとスウェーデンを下し、準決勝で夏負け気味のデンマークに競り勝ち決勝へ!!
あー!!ってな夢を今見てるところです。
これが捕らぬ狸の...
...ですね。
冷静になりましょう。
今日のメンバーは
GK楢崎
DF宮本、松田、中田浩
MF中田英、小野、稲本、戸田、明神
FW鈴木、柳沢
...と、ロシア戦と同じメンバー。
ぜひとも勝って1位で通過し、ブラジルとの対戦を避けたい日本は当然の選択です。
今日の大阪は湿気が多く蒸し暑そうです。
後半には両者ともスタミナが心配されそうです。
前半は完全に日本のペースですが、よい感じのわりに点入らないというより、シュートまでなかなかいかない。
今日のメンバーで目につくのは中田浩二、とにかく正確なロングパスを効果的に配給しています。
サイドチェンジ、縦へのゆるいパス、対角線への決定的なパス。
負けず劣らず逆サイドの松田のパスセンスも光ります。
元清水と横浜の監督であるアルディレスがとてつもない可能性を秘めた選手だと語っていたのがなんとなく解ってきた近頃の松田ですね。
かつての日本代表で名波浩がおこなっていた役割、影のゲームメイカーが、この日は完全にこのディフェンダー2人によっておこなわれていました。
もっとも走らされるフォワードの鈴木にしてみれば、疲れて大変だったであろうとは思いますけど。
この日の稲本はあまりよくないと感じていました。
中田英は、まわりの選手が飛ばし気味なのを見て、体力の温存を計っているのか、あまり動きません。
これが大抵最後に効いてくるんだよねー!、やっぱ中田英じゃんみたいな。
チュニジアの攻めはスローで、なんだか昨日のイタリア対メキシコ戦を思い出しました。
のらりくらりパスをまわしといて相手を油断させ、何気に点を取る暑い日向けのサッカーです。
日本も注意しなければいけません。
とはいえ、昨日のイタリアとは違って、日本は1点差の負けなら決勝トーナメントに残れるという余裕があります。焦ることはありません。
前半終了間際になって、日本の選手達の足が目に見えて止まってきました。
あきらかにばてています。
予想以上に今日は暑いのでしょう。
日本はピンチを迎えましたが、なんとか凌ぎきりました。
前半を終わって0−0
予定通りの展開です。
予定外なのは、終了間際に急に運動量が落ちたことです。
後半に勝負をかけられるのでしょうか?
後半、日本はアタマから思い切って2人の交代をしてきました。
稲本に替えて市川、柳沢に替えて森島。
正直、随分早いな、後半の最後の方に足がばったり止まったらまずいなと思ったのですが、この交代が結果的に吉と出ました。
右サイドに流れた中田英と鈴木がワンツーをしようとしたところを相手ディフェンダーがカット、こぼれたボールに森島が走り込んでシュート!!ゴール!!
テレビだったので、なぜあんなに森島がどフリーになっていたのか解りませんけど、実にあっけなくというかゴールが決まりました。
(ビデオで見るとボールがそこに出てくることを予測してるかのごとく森島が走りこんできているのがわかります。恐るべし森島!!)
いい時間に点を取ったことで楽になった日本がいいペースで攻めます。
...が、怖いのは飛ばしすぎてアップアップになること。
一旦ペースを落ち着かせるのが肝心です。
...と、思っていると、ディフェンスの選手達が粋なプレーを...
ボールを奪ったあと、相手の裏にスペースがあるから速攻で出すのではなく、あえて最終ラインで焦らずにボールを廻しています。
そうすることで2点差以上をつけて勝たなければならないチュニジアは余計に焦ります。
勝つために、勝ち抜くために何をしたらいいのかが解っている、成熟した試合運びが出来るようになって、なんだかとても嬉しい。
これがここ何年も世界大会で決勝トーナメントまで必ず勝ち抜いてきた落ち着きと経験と自信なのではないでしょうか?
そうこうしているうちに市川からのアーリークロスを中田英が頭で決めて2点目、やはり後半に力を温存していた中田英がやってくれた。
これで勝負あり!
この日は、前回には稲本がやっていた後ろから飛び込む動きを中田英が効果的に行っていたと思います。
ポジションチェンジやサイドチェンジも頻繁にやっていたのでディフェンスも掴みきれなかったのでしょう。
最後には中田英を温存して、小笠原にプレーをする機会を与えるなど、余裕の2−0で試合を終えたのでした。
あと4つ、です。